【9月のコラム】深川市の特定健診はもうお済みですか?|自己負担0円・黄色い受診券の使い方・当日の流れをわかりやすく解説

「春に市から黄色い封筒が届いたけれど、そのまま引き出しにしまったまま」「特に具合の悪いところもないし、健診はまた今度でいいか」――そんな方はいらっしゃいませんか?
深川市国民健康保険にご加入の40〜74歳の方を対象とした特定健診(特定健康診査)は、自己負担0円で、高血圧・糖尿病・脂質異常症といった生活習慣病のリスクをまとめて調べられる健診です。ところが深川市の受診率は32.5%(令和4年度)にとどまり、特に働き盛りの40〜50歳代では約3割しか受けていないのが現状です。
北海道深川市の深川内科クリニックは、深川市の特定健診を受診いただける実施医療機関です。この記事では、特定健診で何がわかるのか、深川市の制度(対象・費用・受け方)、黄色い受診券の使い方から当日の流れまでを、内科・リウマチ科・内分泌内科のかかりつけ医の立場からわかりやすく解説します。
この記事でわかること
- ・特定健診とは何か、なぜ「メタボ健診」と呼ばれるのか
- ・深川市の特定健診の対象・費用・受け方・検査項目
- ・黄色い受診券が届いたら何をすればよいか
- ・75歳以上の方の「健康診査(フレイル健診)」について
- ・当院で受診する場合の流れ(お申し込みから結果説明まで)
- ・よくあるご質問(FAQ)
特定健診とは ― 40〜74歳のための「生活習慣病の早期発見」健診
特定健診(特定健康診査)は、40〜74歳の方を対象に、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)に着目して生活習慣病のリスクを調べる健診です。2008年から全国の健康保険で実施されており、「メタボ健診」とも呼ばれています。
高血圧・糖尿病・脂質異常症といった生活習慣病は、かなり進行するまで自覚症状がほとんどありません。気づかないうちに動脈硬化が進み、ある日突然、脳卒中や心筋梗塞を起こしたり、腎臓の働きが落ちて人工透析が必要になったりします。特定健診の目的は、こうした「症状が出る前の段階」で異常を見つけ、食事や運動の見直し、必要に応じた治療につなげることにあります。
会社の健診がない方は「自分で申し込まないと受ける機会がない」
会社にお勤めの方は、毎年職場で受ける定期健康診断が特定健診を兼ねています。一方、自営業や農業の方、退職後の方、パート・アルバイトの方など国民健康保険に加入している方は、ご自身で申し込まなければ健診を受ける機会がありません。「退職してから一度も健診を受けていない」という方は少なくなく、これが国保加入者の受診率が低い大きな理由になっています。
深川市の受診率は32.5% ― 「元気だから大丈夫」が一番のリスク
深川市の第3期データヘルス計画によると、深川市国民健康保険の特定健診受診率は32.5%(令和4年度)。国が目標とする60%を大きく下回っており、特に40〜50歳代では29.6%と、忙しい働き盛りの世代ほど受診していない傾向があります。
さらに同計画では、深川市の健診受診者はBMI(肥満度)・空腹時血糖・HbA1c(血糖の平均値)・ALT(肝機能)の有所見率が国や北海道全体と比べて高いことが指摘されています。また、虚血性心疾患や腎不全による死亡が全国平均より多いというデータもあり、糖尿病をはじめとする生活習慣病を早い段階で見つけることが、深川市に住む私たちにとって特に大切な課題といえます。
「元気だから受けない」は、実は逆です。高血圧や糖尿病は「サイレントキラー」と呼ばれ、症状が出たときにはすでに血管や腎臓のダメージが進んでいることが少なくありません。「元気なうちに、数字で確かめておく」――これが特定健診の本来の使い方です。
深川市の特定健診 ― 対象・費用・受け方・検査項目
深川市国民健康保険にご加入の方の特定健診の概要は次のとおりです(深川市の案内をもとに作成。最新の情報は深川市ホームページ・受診券同封の案内をご確認ください)。
| 対象者 | 深川市国民健康保険に加入している40〜74歳の方 |
|---|---|
| 受診券 | 4月末〜5月頃に市から黄色の受診券が届きます |
| 自己負担額 | 無料(0円)※同一年度内に受けられるのは1回です(2回目以降は全額自己負担) |
| 受け方 | 市の会場で行う「集団健診」(6〜11月)か、当院のような市内・北空知の実施医療機関で受ける「個別健診」のどちらか |
| 検査項目 | 質問票(問診)・身体計測(身長・体重・BMI・腹囲)・診察・血圧測定・尿検査・血液検査(脂質・血糖・肝機能など)※医師の判断により心電図・眼底検査などを追加 |
| 持ち物 | 受診券(黄色)・マイナ保険証(または資格確認書) |
血圧・血糖・脂質・肝機能まで、生活習慣病の主要なリスクが一度にわかる内容を無料で受けられるのは、深川市国民健康保険の大きなメリットです。全国には自己負担500〜1,000円程度かかる自治体も多くあります。
75歳以上の方は「健康診査(フレイル健診)」
75歳以上の方(後期高齢者医療制度に加入している方)は、特定健診の代わりに健康診査(フレイル健診)の対象になります。こちらも自己負担は無料で、市から届く受診券を使って、問診・身体計測・診察・血圧測定・尿検査・血液検査を受けられます。加齢により心身の働きが弱ってくる「フレイル」の兆候を早めにつかむための健診です。持病で通院中の方も受診できますので、年に1回の健康チェックとしてご活用ください。
当院で受診する場合の流れ
1. お電話でお申し込み
黄色い受診券がお手元に届いたら、当院(0164-23-5511)へお電話ください。「特定健診を受けたい」とお伝えいただき、ご希望の日程をご相談ください。診察で当院に通院中の方は、受診の際に窓口でお申し出いただいても結構です。
2. 当日の準備 ― 朝食は控えめに、お薬はいつもどおり
血液検査(血糖・中性脂肪など)をより正確に測るため、当日は朝食を控えてお越しいただくのがおすすめです(水・お茶は飲んでかまいません)。持病のお薬は普段どおりに服用してください。持ち物は、受診券・マイナ保険証(または資格確認書)・お薬手帳です。
3. 来院・検査
受付で受診券をご提示のうえ、質問票にご記入いただきます。身長・体重・腹囲・血圧の測定、採血、尿検査、医師の診察と進みます。腹囲測定がありますので、脱ぎ着しやすい服装でお越しください。
4. 結果のご説明 ― 「受けて終わり」にしないために
後日、健診結果をもとに、医師が数値の見方や今後の注意点をご説明します。要精密検査・要治療の項目があれば、そのまま当院で再検査や治療をご相談いただけます。
健診で「要精密検査」と言われたら ― 院内で検査から治療まで
健診の結果、血圧・血糖・コレステロールの数値が高かった、肝機能の異常や貧血を指摘された――そんなときも、当院なら健診から診療へ切れ目なく対応できます。
- ・血糖が高め・糖尿病が心配な方:当院は糖尿病の指標であるHbA1cを、総合病院と同等の精度の機器で院内測定しています。受診当日に結果がわかるため、その場で治療方針をご相談いただけます。詳しくは内分泌内科のページをご覧ください。
- ・血圧・脂質の異常:再検査と生活習慣の見直しから、必要な場合はお薬による治療まで、内科で継続的にサポートします。
- ・関節の痛み・こわばりが気になる方:健診をきっかけに気になる症状があれば、リウマチ科でもご相談いただけます。
- ・お薬は院内処方:当院は院内薬局を備えており、診察後に薬局へ行き直す必要がなく、お体への負担を減らせます。
よくあるご質問(FAQ)
Q. 受診券をなくしてしまいました。受けられますか?
受診券がないと特定健診として受けることができません。再発行については、深川市の健康・子ども課 健康推進係(0164-26-2609)へご相談ください。受診券がお手元に届いてからお申し込みいただくとスムーズです。
Q. 高血圧や糖尿病で通院中です。それでも受ける意味はありますか?
はい。治療中の方も特定健診の対象です。普段の診療では調べていない項目をまとめて確認できる機会になりますし、治療中の病気以外のリスクを見つけられることもあります。年に1回の「総点検」としてご活用ください。当院に通院中の方は、診察の際にお申し出いただければ日程をご案内します。
Q. 費用は本当に0円ですか?追加でかかることはありますか?
特定健診の項目については無料です。ただし、健診の結果に基づいて医師が診察・追加検査・治療を行う場合や、健診項目以外の検査をご希望の場合は、別途保険診療などの費用がかかります。その際は事前にご説明しますのでご安心ください。
Q. 市の集団健診と、クリニックで受ける個別健診はどう違いますか?
基本の検査内容と自己負担額(無料)は同じです。集団健診は市の会場で決まった日程(6〜11月)に行われ、がん検診などと同時に受けられるのが特長です。個別健診は、かかりつけの医療機関でご都合に合わせて受けられ、結果を医師から直接説明してもらえること、異常があればそのまま診療に移れることがメリットです。ご自身の受けやすい方法をお選びください(年度内にどちらか1回です)。
Q. 家族が会社員で、その扶養に入っています。深川市の受診券は届きますか?
ご家族の健康保険(協会けんぽ・健康保険組合など)に扶養として加入している方には、深川市国保の受診券ではなく、加入先の保険者から特定健診の受診券が届きます。受け方や自己負担額は保険者によって異なりますので、お手元の案内をご確認ください。受診できる医療機関かどうかは、当院までお気軽にお問い合わせください。
深川市の特定健診は、深川内科クリニックへ
特定健診は、「病気を見つけるため」というより、「これからも元気に過ごすために、今の体の状態を知る」ための健診です。自己負担0円で受けられて、生活習慣病の主要なリスクがひととおりわかります。黄色い受診券がお手元にある方は、雪の季節が来る前に、ぜひご相談ください。
当院は、35年以上にわたり深川地区のプライマリケアを担ってきた内科クリニックです。健診の結果についてのご相談から、生活習慣病・リウマチ性疾患・内分泌疾患の治療まで、地域のかかりつけ医として長く寄り添ってまいります。特定健診・健康診断の詳細は特定健診・健康診断のページもご覧ください。
| 医療機関名 | 深川内科クリニック |
|---|---|
| 所在地 | 〒074-0005 北海道深川市五条2番14号 |
| 電話番号 | 0164-23-5511 |
| 診療時間 | 午前 8:30〜12:00(最終受付11:45)/午後 13:30〜17:00(最終受付16:45) ※木曜午前は最終受付11:00 |
| 休診日 | 木曜午後・土曜午後・日曜・祝日 |
参考:深川市「特定健診」「健康診査(フレイル健診)」「第3期データヘルス計画・第4期特定健康診査等実施計画」、厚生労働省「特定健診・特定保健指導について」。制度の内容は変更される場合があります。本記事の内容は公開時点の情報です。最新の情報は深川市および各機関の案内をご確認ください。